出産をすると当然のことながら赤ちゃんのお世話が始まるのですが、その中でも大変なのが「夜間の授乳」です。
産後すぐの新生児から約二ヶ月くらいまでは三時間おきの授乳が必要と言われていますが、出産前まで自分の思うように夜から朝まで寝ていたものが、突然「三時間おきに起きて授乳をしなさい」と起きなくてはいけなくなります。
しかも、産後すぐの疲労の残っているうちから始まる夜の授乳。
これは実際にやってみると思っているより大変です。
でも、せっかく赤ちゃんを産んだんだから母乳を飲ませてあげたいと思う気持ちから、つい頑張ってしまいますよね。私もそうでした。
でも、夜の授乳を頑張り過ぎて自分が辛くなっていませんか?
そこで、今回は夜の授乳が辛いと感じているママに「夜の授乳はミルクだめ?」「絶対母乳じゃないといけないの?」というお話です。
夜の授乳が辛い理由
ではまず、夜の授乳が辛いと感じる理由から考えてみましょう。
これはやはり、時間的な要因が強いと考えられます。
夜の授乳が辛いというお話ですが、授乳自体は夜だけではなく日中もしなくてはいけませんよね?
ということは、お母さんは夜の授乳のために日中にたっぷりとした睡眠時間をとっているわけではありません。
実家などに帰省したり、雑務の世話をしてくれる人がいてくれる場合は別ですが、そうではない場合、むしろ家のことをしたり、赤ちゃんのお世話をしたりと出産前よりもやることが増えて、寝る時間もなかなか確保できません。
それに加えて、夜の授乳。しかも、授乳は1~2分のことではないので、その間は起きておくことになります。
そうなると、お母さんはほぼ徹夜状態。
そんな状態が続くのですから、だんだん心身が辛くなってくるのは当然です。
夜の授乳間隔は3時間以上開けるのはダメ?
産後、確かに赤ちゃんの授乳の間隔は三時間おきにするように指導されます。
でも、それって絶対的なものなのでしょうか?
私自身、3回の出産を経験していますが、3回とも出産前に産婦人科から入院前の確認事項として「夜間の母子同室の確認」というものがありました。
それは「夜間も赤ちゃんと一緒に居ますか?」と言う確認なのですが、項目の中に「夜間だけ母子別室」というものがありました。
私が出産した産婦人科のケースですが、授乳時間はやはり3時間ごとにするように言われていました。私は「夜間母子別室」でお願いしていたので最初は18時の授乳がラストでした。
病院指定の授乳時間が深夜3時からスタートだったので6時、9時、12時、15時18時と21時だと思っていたので数日後に「今日は頑張れそうなので21時ラストに来ます」と言ったら、「夜だけは21時じゃなくて22時なのよ」と言われました。
そうなると、18~22時、22~3時となるので4.5時間開くことになりますよね?
その時点で3時間絶対ではないということになります。
夜の授乳はミルクじゃだめ?
では、夜の授乳は母乳出ないとダメなのでしょうか?
そもそも、授乳時間を3時間おきとされているのは、赤ちゃんのためでもありますが、お母さんの母乳のできるサイクルを作るための方が理由としては大きい気がします。
と言うのも、母乳の出る乳腺と言うのは赤ちゃんが吸うことで開通しやすくなるといわれていますし、母乳のできる量も赤ちゃんが吸えばそれだけ作られると言われています。逆に吸わせる回数や時間が短いと母乳が作られなくなるので出にくくなります。
そのため、3時間のサイクルで母乳を飲ませることは、母乳を作ることができるように身体を適応させることの方がメインだと思います。
しかし、先ほどのケースで言うと「夜間母子別室」という選択肢があって、それを希望したからと言って搾乳するわけでもなく、その場合は普通にミルクを飲ませてくれてましたし、産後すぐには母乳が出ないこともあるので、不足分はミルクを飲ませて補うように言われましたし、私が出産した時に帝王切開をされた方は強制的にミルクだったりしていました。
ということは、特に夜間の授乳まで絶対母乳ではなくても良いってことだと思います。夜の授乳も母乳なのかミルクなのかはそんなに大きな問題ではないのかもしれませんね。
夜の授乳はミルクがお勧め!そのメリットは?
先に述べたように絶対母乳でないといけないということがないということからして、ミルクでも大丈夫と言うことが言えると思うのですが、もし夜の授乳をミルクにしたとしたどうでしょうか?
実は、夜の授乳をミルクにすることでメリットがあります。
その大きなメリットの一つは「お母さんの睡眠時間が確保できること」です。
確かに、母乳で育てることには憧れがあったり、世間的にもすごくいいことのようなイメージはありますが、寝不足によって母乳の量が出にくくなるということを先輩ママの友人から言われたことがあります。
母乳とは「白い血液」とも言われています。
そうなると、寝不足は身体の緊張を緩める時間がないということなので血行不良の要因となりますので、日中の授乳のことを考えると、できればしっかりとした睡眠をとりたいところです。
そして、赤ちゃんによっては吸う力が弱く授乳にすごく時間がかかる子もいますよね。母乳を上手く飲ませること、しっかりと吸って飲むこと、これらは意外と難しいことです。飲ませている・飲んでいるつもりが飲めていなくて、すぐに起きてしまうということもあります。
その点、ミルクなら赤ちゃんも母乳より楽に飲めますし、お母さん側も赤ちゃんが飲んだ量も把握しやすいので次の授乳時間の目安が付けやすくなり、安心して少し長めに眠ることができます。
しっかりと睡眠をとること。それが、優しいお母さんでいることの方法かもしれません。
さいごに
いかがでしたか?
今回は夜の授乳が辛いと感じているママに「夜の授乳はミルクだめ?」「絶対母乳じゃないといけないの?」というお話でした。
確かに完全母乳での育児は凄いと思いますが、それに固執して自分が辛くなってしまったり、育児が苦痛になってしまったり、その延長で赤ちゃんにつらく当たってしまっては本末転倒です。
なので、完全母乳ではなくても「母乳メインで」というような感じで、夜の授乳の辛さから解放されて穏やかな育児ができるように、あるものは上手に使っていけると良いですね。
辛い夜の授乳もいつか必ず終わりますので、無理のないようにやっていきましょう^^
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